皆さん、こんにちは!
ファーストクラストレーナーズの池田です。
10月を目前に控え、朝晩はだいぶ涼しくなりました。
セミの大合唱で寝起きを迎えていた時期が、もう懐かしくなってきましたね。
これから山々は紅葉を迎え、ハロウィン・クリスマスとイベントが続き、気づけば年越し・・・となります。
今からの時期は、ウォーキングが心身ともに気持ち良いですね。
ただ、同じ山道を数名でウォーキングした結果、「とても疲れた」という人と「あまり疲れなかった」というように、同じ距離をほぼ同じ歩数で歩いたとしても、感じ方が異なるということはよくあることです。
これは筋力差でしょうか?もしくは、歩き方や体力の問題でしょうか?
もちろん「気持ちよく歩いた」か「いやいや歩いたか」といった気持ちの面による影響も多分に考えられます。
しかし、そもそも「足部」が正しく機能しているのかという点が最も大きく関与しているかもしれません。
●足部とは?
足首(くるぶし)から下の部分を「足部」と呼びます。
成人の骨は全身で206個と言われますが、この足部に何個の骨があると思いますか?
なんと、左右それぞれに28個の骨があり、合計56個の骨で足部が構成されています。
つまり全身の骨の1/4が足部に集中しています。
地面に接して体重を支え、歩くという動作を行う役割を担う足部。
骨と骨の接合部を「関節」と呼ぶので、足部にはそれだけ多くの関節が存在することになります。
1日の多くを靴紐で締めつけたり、ほとんど歩くことなく生活をしたりしていると、当然それらの関節は働いていないので本来持っている機能を失っていってしまいます。
また、足の裏には脳の次に固有受容器(感覚センサー)が多く存在します。
そのため、ファーストクラストレーナーズでは裸足でのトレーニングを推奨し、足裏に刺激を加え、足部の関節をしっかり動かすことで、眠っている機能を呼び起こすことを大切にしています。
もちろん、フルーウェイトトレーニングやジャンプを伴うエクササイズは、安全上シューズが必要ですので、そのあたりは担当トレーナーへご相談ください。
●3つのアーチ
さて、そんな足部は3つのアーチで構成されています。
「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」という3種類です。
皆さんの足部には「土踏まず」がありますか?この土踏まずが「内側縦アーチ」です。
「外側縦アーチ」は内側に比べるとアーチは低いですが、非常に重要です。
地面に対して真っ直ぐ垂直に体重が乗せられるかは、このアーチがポイントになります。
「横アーチ」はカカトを持ち上げた時に曲がる指の付け根の部分です。
これらのアーチが共同して機能することの役割は、大きく3つです。
・クッション作用(歩行時の衝撃を吸収する)
・バネ作用(衝撃を踏み出す力に変える)
・バランス作用(片足で立っている時にバランスをとる)
3つのアーチがあることでこれらの作用を得られるため、ウォーキングをして足が疲れやすいのであれば、それは筋力や歩き方ではなく、アーチに改善点があるのかもしれません。
●今こそ身体を動かそう
「歩く」という動作の最中、足部ではどのような動きが起こっているのでしょうか。
大きく4つのフェーズに分けることができます。
①カカトの外側から接地する。
②外側縦アーチを通り、小指の付け根まで体重を移動させる。
③横アーチを使って、重心を親指の付け根に移動させる。
④内側縦アーチを使って、体を前に進ませる。
こういった精密な動きを自然とできる人間の体は素晴らしいですね。
この歩き方は、現代のロボット工学を用いても再現できないそうです。
そんな緻密な動作を自然と行えるヒトの身体は、本当に神秘的です。
しかし、この約2年間、外出を規制され在宅での仕事を強いられている方々は、歩く機会が減り、こんな素晴らしい機能を使わずにいます。
ヒトの機能は、使えば向上し使わなければ低下します。これは「ルーの法則」と呼ばれます。
最近では「廃用性症候群」と呼ばれる状態に陥ってしまっているか方も、少なくないようです。
廃用性症候群は、寝たきりや運動不足によって引き起こされる状態で、筋萎縮や心機能低下はもちろん、うつ状態や尿管結石まで様々な身体の状態に影響が及ぶとされています。
普段、ほとんど運動をしない方がいきなり山登りをすることは難しいでしょう。
まずは、自分の体力や体調に合った運動から始めることが大切です。
上述したように、足裏という場所は脳の次に身体のセンサーが集まっている場所です。
ファーストクラストレーナーズの多くの施設には、人工芝を敷いてあります。
二足歩行を選択したヒトという動物においては、「歩く」という動作は必ずしなければなりません。
しかも、全身の約1/4の骨が身体を支える足部に集中しています。
ぜひ、私たちの施設で足裏に人工芝の刺激を感じながら、気持ちよく身体を動かしてください。
重たい重量を持ち上げるだけがトレーニングではありません。
身体を動かすことを通じて、皆様の快適な毎日を応援させていただきたいと思います。
ぜひ、皆様のお越しをお持ちいたしております。
株式会社ファーストクラストレーナーズ