こんにちは!
神戸三宮・神戸元町・西宮苦楽園のパーソナルトレーニングジム『ファーストクラストレーナーズ神戸中央店・苦楽園口店』パーソナルトレーナーの小松です!
前回は競技特性とトレーニングについて私の経験談から『筋力トレーニングが全てではないよ!』というお話をさせていただきました!
勿論、競技スポーツをしていくうえで、筋力というのはあって損はありません!
ただ、そのスポーツの動作を一切無視したトレーニングは人本来の動きを制限してしまうため、マイナスにもなってしまいます!
そこで、本日は【ゴルフ】を例にゴルフを行う上で重要な動作トレーニング、筋力トレーニングについてお話しさせていただければと思います!
【動作編】
まずは、ゴルフのスイング動作を各関節ごとに見ていきます!
※右打ちの方を下肢から順に。
・右足関節:底屈、背屈
・両膝:屈曲、伸展
・股関節:内外転、内外旋
・腰椎:軽度伸展、体幹安定(固定)
・胸椎:回旋
・肩甲骨:内外転
・肩関節:内外旋
・肘関節:回内外
とザっとこの様な感じですかね?
その場に立ち、身体を捻じってスイングをするゴルフでは、捻転と言う動作が重要になってきます。
その為、各関節水平面の『回旋動作』が必要になってきます。
つまり、ゴルフの動作で重要なのはローテーション(回旋動作)、アンチローテーション(非回旋動作)です。
先ほどの動作編でもお伝えしましたが、股関節や胸椎は回旋動作を要する為、テイクバックやスイング時にはなめらかに身体が捻じれて行く必要があります。
一方、腰椎は軽度伸展、体幹安定が必要になるため、捻じらずに固める(安定)必要があります。
この「止めるところは止めて、捻じるところは捻じる」と言うのがローテーション、アンチローテーションになります。
【トレーニング編】
ゴルフにおいてローテーション、アンチローテーションが重要と言うことはご理解いただけたかと思います!
では、このローテーション、アンチローテーションを強化するトレーニングはどのようなものか?!
運動強度順にご紹介させていただきます!
≪トルソーローテーション≫
〈目的〉
腰椎の安定、胸椎の回旋、肩甲骨の内外転
〈やり方〉
①椅子に座り胸を張る(やや前傾姿勢)
②膝の内側でバスタオルをはさむ(太く丸めて)
③腕を胸の前で組む
④膝で挟んだタオルが落ちないように、首→両肩→みぞおちの順で身体を回旋させていく
⑤④と同様に左を向いていく
このトルソーローテーションでは、タオルを膝の内側ではさむことで、内転筋群が刺激され骨盤、腰椎を安定させやすくなります。(アンチローテーション)
その状態から胸椎を回旋させることでゴルフの捻転で必要なローテーションを確保することが出来ます。
体幹の安定と胸椎の回旋のように「止める・動かす」を行うことを『分離と協働』と言います。
≪ツイストバックランジ≫
〈目的〉
股関節の屈曲伸展(臀筋の強化)、体幹と胸椎の分離と協働、
〈やり方〉
①両足で立ち、腕を胸の前で組む
②やや前傾姿勢をとったら、右脚を大きく後ろへ下げしゃがむ
③しゃがんだ際のランジ姿勢が確保出来たら、身体を左へ捻じる
④捻じった身体を元に戻したら左脚で踏ん張り、立ち上がる
⑤②~④の繰り返し
このツイストランジでは、ランジポジションという足が前後に大きく開いた状態で回旋動作を行うことで、下半身の筋力強化、体幹の安定性向上、胸椎の回旋動作の向上が期待されます。
≪ワンハンドロウイング≫
〈目的〉
体幹の安定性向上、体幹と胸椎の分離と協働、広背筋群の強化
①足を1足幅で前後に開き、前足体重でかがむ(上半身が地面に対しおおよそ45度程度)
②前に出している足と同側の手で重りを持ち、腕を後ろに引く
③下半身は固定、上半身はやや回旋気味で広背筋を意識しながら収縮を感じたら、ゆっくり戻す
このワンハンドロウイングでは下半身を安定させた状態で広背筋を使用することで、テイクバック時の動作習得、スイング時の出力強化が期待されます!
飛距離を伸ばしたい方にはお勧めのトレーニングです。
いかがでしたでしょうか?
『ゴルフにお勧めのトレーニング!』と聞いて下半身のウエイトトレーニングを想像された方も少なくないと思いますが、ゴルフを行う上で重要な動きの要素を踏まえると、筋力トレーニングより、ファンクショナルトレーニングの方が重要だということがお分かりいただけたと思います!
この様に
・どんなスポーツか
・どのような要素が必要か
・どのような場面を想定したものか
で行うトレーニングの種類も大きく変わってきます!
ゴルフのパフォーマンスアップを目的とされている方は、是非一度!ファーストクラストレーナーズ神戸中央店・苦楽園口店の体験レッスンを受けてみてください!
次回は野球のパフォーマンスアップ『バッター編』をお伝えいたします!