『腰の引き上げと体幹』
バレリーナは、どうしてつま先立ちで踊れるの?と思ったことはありませんか?
私は現役のバレエダンサー兼、バレエ講師もやっております、ファーストクラストレーナーズの小豆真以(しょうず まい)です。
トゥシューズという、先の固いシューズを履いているからこそつま先立ちで何分でも立っていられるわけですが、足首や足裏のトレーニングをすることで、足先自体の筋力が強いからというのも答えのひとつ。ですが、それよりも重要なポイントとなるのが、
“腰の引き上げ” なんです!
”腰を引き上げる”とはどういうことかを少しお話します。
骨盤というのは、浅いお椀のような形をしているとイメージしてください。
左の写真は、骨盤が前傾しており、お椀の中のお水が前にこぼれてしまうような状態です。
全体重が軸足にのしかかっていて、これではどんなに強い足でも長時間の踊りに耐えることはできません。
例えばキッチンで立ちっぱなしで料理をしたり、電車に揺られながらずっと立っていたりすると、脚がだるくなりませんか?
少し前のめりになるので、無意識のうちに骨盤が前傾してしまうのです。
右の写真は、骨盤が傾いていなくて、お椀の中のお水がこぼれない状態です。左の写真に比べて、お椀の前側が高い位置にあります。これが “腰を引き上げている状態” です。
骨盤と内ももの筋肉は繋がっているので、骨盤で脚全体を引っ張り上げることができます。
こうすることで、足先にかかる負担がグンと軽くなります。
バレリーナは、常に “腰を引き上げて” 踊っているからつま先で立ち、
回ったり、跳んだり、脚を速く動かすことができるのです!
そしてこれはバレエダンサーだけに限らず、日常生活の中で普通に立っているときにも役立ちます。
左の写真は骨盤が前傾しています。常にこの状態で立っていると、お腹にもお尻にも力が入っていない状態なので、無駄な脂肪ばかりが付いてどんどん大きくなってしまいます(;・∀・)
骨盤がまっすぐになっている右の写真はいかがでしょうか?お腹もお尻もキュッとしまってシルエットがすっきりして見える上に、左の写真では脚の付け根で くの字 にラインが折れているのに比べて、右の写真の方が腰の位置が高く脚が長く見えますよね!
そしてもちろん、骨盤の前側で脚を引っ張り上げている状態なので、長時間立っていても脚が疲れにくくなります!
どちらが理想でしょうか?
電車やバスでの通勤時間、長時間での立ち仕事、キッチンで料理している時に、自分の立ち姿をガラスや鏡でチェックしてみてください。普段の立ち方を少し意識するかどうかで、
脂肪がつきにくいカラダになりますし、また、びっくりするほどに脚も疲れや浮腫みに強くなります。カラダは良い状態に変わってきますよ!
骨盤を動かして、腰を引き上げるカギは、いわゆるインナーマッスル(体幹)です。
体の表面から触ることのできない筋肉なので、うまく働いているかを自分で判断するのはなかなか難しいですね。また、カラダの中には使われない小さな筋肉がたくさんあります。
私のレッスンでは、さまざまなツールを用いて不安定な状態を作り、バランスを取りながらトレーニングをすることで体幹を鍛える【8-loop エイトループ】というメソッドを取り入れています。
この8LOOPは、「しなやかで無駄がなく、代謝を上げ、動けるカラダをつくる」がテーマです。バレエダンサーがしなやかで動きが機敏なのは、この体幹であるカラダの中心にある姿勢筋と呼ばれる筋肉が日々のレッスンによって鍛えられているからです!
単調な動きの繰り返しは、ただただ辛いだけで続けられない… という方、いらっしゃいますよね。
たくさんのツールを組み合わせて無限大に生み出されるトレーニングメニューで、飽きることなく楽しく8-loop エイトループトレーニングをしてみませんか?
私があなたに合ったメニューを考え、それをこなしていただけるようサポートいたします!
日々の生活の中で、体の動きが、もっと楽になりますよ♪__
皆様とお会いできることを楽しみにしております。