『カフェインの働きとは?』
皆さん、こんにちは!ファーストクラストレーナーズ、トップトレーナーの池田です!
テレワークや在宅勤務の時間が多くなる中で「病院に行くほどではないけれど、何だか調子が良くない感じがする」という方は多いのではないでしょうか。
そういった肩こり・腰痛・頭痛などの症状を「不定愁訴」と呼びます。
最近ではそういった時によく使われるのが、エナジードリンクと呼ばれるドリンクですね。
一昔前でしたら「24時間働けますか?」と、今だと考えられないような標語の商品もありました。コンビニに行けば、エナジードリンクのコーナーがあるほどです。
そのようなドリンクで身体が元気になったり、疲れが紛れたりするように感じることは確かにあります。
しかし、そういったドリンクを摂ることで肩こりや腰痛、もしくは反り腰といった姿勢不良を助長しているとなると、どうでしょうか?
多くのエナジードリンクに含まれている成分の一つが「カフェイン」です。
カフェイン含有量の多い飲み物としては「コーヒー」「紅茶」「緑茶」等が挙げられます。
カフェインには覚醒作用があるため、筋力トレーニング前に摂取すると挙上重量が向上したというデータもあります。
これは日々トレーニングを行い、基礎的な体力がある方だからこそ得られた結果です。
普段あまり運動をすることなくデスクワークの方がカフェインを摂取すると、どうなるのでしょうか。
カフェインの作用の一つとして「インスリン抵抗性が低下し、血糖値を上げやすくする」という働きがあります。
これはつまり、本来血糖値を下げる働きがあるインスリンの効きを弱めるということになります。
また、カフェインのもう一つの作用として「アドレナリンを分泌させる」という働きがあります。
アドレナリンが分泌されると、アドレナリンは肝臓に作用し、グリコーゲンを分解して血糖値を上昇させます。
つまり、カフェインを摂取するということは、血糖値を上昇させることにつながります。
また、エナジードリンクに含まれている糖質も、急激に血糖値を上昇させます。
血糖値が下がった状態から急上昇をすることで「元気になったような気になる」ということです。
体内で急激に上昇した血糖値は、急降下します。これを「血糖値の乱高下(血糖スパイク)」と呼びます。
血糖値が急降下することで感じる代表的な症状は「ダルイ」「イライラする」「頭痛」等です。
この血糖スパイクを繰り返していくうちに、インスリンを分泌する膵臓の機能が低下し、必要以上に血糖値を下げてしまうことがあります。
これを「反応性低血糖」と呼びます。
反応性低血糖の代表的な症状は「眠れない」「疲れやすい」「やる気がでない」等です。
つまり、メンタルにも大きな影響を及ぼすということです。
疲れを除くために摂ったモノが、疲れを助長させているのかもしれません。
更に、アドレナリンが分泌されるということは、交感神経が優位に働いている状態です。
交感神経が優位な状態というのは、身体は興奮状態であり緊張状態です。
社内での大事なプレゼン前にドキドキしたり、試合前に緊張したりしている時のような状態です。
こういった時の身体は、どんな感じでしょうか?
呼吸は浅く、もしかしたら数秒間止まっているかもしれません。
更に全身の筋肉は緊張し、強ばっていることでしょう。
呼吸が浅くなるということは、背中や首の筋肉も緊張をしているので、もしかしたらそれが肩こりや腰痛、反り腰の一因かもしれません。
全身の筋肉が緊張しているということは、内臓の動きも弱まっていることでしょう。
もしかしたらそれが便秘の一因かもしれません。
確かにコーヒーの香りはリラックスをさせてくれますし、摂ることで気分転換にもつながります。
上手に付き合って、毎日を健康的に過ごしていきたいものですね。